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2015年3月4日水曜日

永遠の0

百田尚樹著の「永遠の0」を読んだ。
ゼロとは、あの零戦のことだろうと思って興味が湧いたのが読むきっかけだったが、半分は外れた。
解説を故児玉清氏が書いている。
氏が書いている「百田尚樹氏のデビュー作である本書『永遠の0』と出逢えたときの喜びは筆舌に尽くしがたい」は、その通りだと思う。
フィクションでありながら、こういう方がいたんだろうなとか、いて欲しいとか純粋にそう思ってしまう。
また、責任を取らない、あるいは曖昧になる組織が戦前、戦中、そして個人的には、戦後の今現在も続いている社会構造に共感を覚える。
いい本に出逢えたと私自身も思ってしまった。

2013年7月12日金曜日

読書

立て続けに、「三匹のおっさん」「空飛広報室」を読んだ。有川浩氏の書いたものだが氏の著作はこれで何作読んだんだろうか。
相変わらず読んで良かった感がある。
最初の「三匹の…」は、故児玉清さんがラジオの番組のなかで絶賛されたとの後書きがある。
「空飛広報室」は最近テレビドラマ化され放映されたようだ。
航空自衛隊の広報室を舞台とした物語だが、できれば現役の時に読んでおけばよかった。
まあ、そうはいっても2012年の発刊だから無理か。
勇猛果敢支離滅裂、稲葉リカと空井は、ゴールインしたのだろうか。後を引くなぁ〜

2013年1月23日水曜日

震える牛

相場英雄の書いた「震える牛 」を読んだ。
久しぶりの一気読みだった。
大型ショッピングセンターがオープンすると周辺の商店街はどうなるのか。
便利だが街はどう変貌し、結果的に住民はどうなるのか。
また、安さの裏には何があるのか。
牛肉を材料にしているがそれだけではないだろうなと推測させるものがある。

米国で問題となった、イギリス人の有名シェフであるJamy Oliverが問題提起したピンクスライムを思い出した。
牛を屠殺し、選り分けた後のくず肉をアンモニア等の添加物を加え、赤身肉として成形し販売する。
そりゃ安いだろうね。
Jamy Oliverが自身のテレビ番組で「どうやって自分たちが食する牛肉が出荷されるのかを突き止める」というコーナでピンクスライムを紹介し衝撃を与えた。

以下は、2012年3月29日付のロイターの記事である(インターネット)


「[シカゴ 28日 ロイター] 米アグリビジネス大手カーギルCARG.ULは28日、通称「ピンクスライム」と呼ばれるアンモニア水で防腐処理された加工肉の生産量を削減すると発表。それによりハンバーガー価格の上昇につながる可能性があるとの見方を示した。
ピンクスライム肉をめぐっては、安全性への懸念が消費者の間で高まっているのを背景に、米ファストフード大手のマクドナルドに続き、今月に入ってからはスーパーマーケット・チェーン第2位のセーフウェイと同3位スーパーバリューも取り扱いを中止している。」


日本では話題にはなっていない。
何故だろうと思いながら、「震える牛」を読むといい。
流通業界には、たぶん、まだ闇の部分があると思う。

2012年10月28日日曜日

古本市

神田神保町で開催されている古本市にでかけた。
すずらん通り、さくら通りには古書を扱う屋台が出て大にぎわい。
ゆっくりと散歩気分で目当ての本を探す。
ちょうど雨も上がり、散策しやすくなった。
神田はまだまだ元気な町だ。

2012年9月8日土曜日

読んだ本


三浦しをん著の「舟を編む 」を読んだ。
最初、この本の題名を見たら誰しも何のことだろうと思うだろう。
「舟」と動詞の「編む」、どうしても結びつかないからだ。
しかし、読んで見ると辞書の編纂にかかる話だとすぐにわかって来る。
面白い。
辞書の編纂に関わる玄武書房を中心とした人間模様の描写が秀逸。
また、辞書を作るのがこんなに大変なものかとあらためてよく理解できる。
おすすめの一冊だ。

2012年6月10日日曜日

「もしドラ」を読んでみた!

ひょんなことから、もしドラ の愛称で呼ばれる「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 」を読んだ。
ドラッカーの本についてはタイトルくらいは知っていたけれど読もうという気にはどうしてもなれなかった。この手の本は往々にして理論的だが実践的ではないし、それに堅苦しくて、そうでなくとも会社のストレスから解放されたいと願う身には手をつけようと思う気がしなかった。
それでも「もしドラ」は気になっていた。
タイトルからして好奇心をくすぐる。
ある日、ふと立ち寄った本屋にこの本を見つけ、とうとう購入!
読んでみたら、ドラッカーのマネジメント自体は、堅いものだが登場人物は女子高生と高校球児という設定もあり、素直に読めた。
と同時にドラッカーのマネジメントでなにが書かれているかも、そのエッセンスを知ることができ、非常に有用だった。
次は是非とも、ドラッカー のマネジメント(エッセンシャル版) を読んでみたい。

2012年5月18日金曜日

空飛ぶタイヤ

空飛ぶタイヤとは、 池井戸潤著作の本の題名だ。
病室のベッドで読んでいる。退院するまで読み終えるだろうか(結局のところ読み進めたら、夢中になり2日間で読んでしまった)。

「企業の存在意義が世の中に対する価値の創造だとすれば、自分の会社の提供する価値は果たして存続に値するか。」

2012年5月5日土曜日

下町ロケット

最近、池井戸潤の下町ロケット を読んだ。宇宙開発機構に勤めていた技術者が、手掛けていたロケットの発射試験に失敗し、その責任を取るかたちで退職し、実家の工場を継ぎ、水素ロケットエンジンの要であるバルブシステムを開発し特許を取得する。
中小企業の経営者として受注の減少、ライバル企業からの特許訴訟などに捲き込まれていく。
また、社員からの突き上げや不信感を乗り越え、全社一体となって、大企業がなしとげられない要の製品をロケットの部品として納入し打ち上げを成功させる。
中小企業経営者の悩みや大企業内部の人間模様など共感するところ大。
読み始めると一気に読んでしまった。
爽やかな読後感が残った。
おすすめの一冊になった。
さあ、次は何を読もう?

2011年2月14日月曜日

最近読んだ本

最近、立て続けに、東京の副知事である猪瀬直樹氏の著作(昭和16年夏の敗戦 ジミーの誕生日 アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」東京の副知事になってみたら)を読んでみた。
大学入試では、日本史を取ったが、それでも近代史はなかなか複雑で苦手であった。
日本が米国と戦争したにしても、それは当時の軍部の暴走だろうぐらいの知識であった。
ABCD包囲網により、石油などの資源が枯渇し、それを求めて南進をした位の程度の勉学であった。
総力戦研究所に関しては、新たな情報である。
また、もともと当時の組織構造が、天皇を中心としてはいるが、二重権力構造であり、その為、大本営等の軍側を内閣が抑えることができなかったなどは、今更ながらにそうなんだと納得。
現在のシビリアンコントロールは、その点を抑えたフィードバックなんだろう。
東京の副知事になってみたら」は、是非、読んでおくべきだと思う。
国と地方の関係がよく分かる。東京都民として早く読んでおけば良かった。
氏の調査力もすごいと思ったが、政治家としてのバイタリティ、タフネゴシエーション、説得性など、今の政党政治家と比較すると考えさせられてしまう。