2011年9月7日水曜日

どの程度、放射線を怖がる必要があるか?

放射線防護は、法律で1年1ミリシーベルトが被曝限度とされていますから、その点ではすでに決まっているのですが、相変わらず政府は20ミリまでと言ったり、食品の暫定基準値が高かったり、学者の方が「放射線は浴びても大丈夫」と発言したりしていますので、「どうしようか?」と思っておられる人が多いので、再度、「どの程度の放射線を怖がる必要があるか」ということを説明しておきたいと思います。

【基礎知識】

基礎的には実に簡単です。

1. 学問的には1年100ミリ以上の被曝と病気の関係しかわかっていない(低線量の健康への影響は、医者の間で合意されていない)。

2. 学問は研究中は研究者同士の合意はできず、ほぼわかったら合意できる状態になる。

3. 1年100ミリ以下は「わからない」のであって、「危険」か「安全」かもわからない(医師同士で合意できない)。

4. そこで、1年100ミリから0ミリまで直線を引いた(このことを「***仮説」と呼ぶこともあるが、学問的には仮説と呼べるものではなく、「わからないから直線を引いた」にすぎない。「直線仮説」等というと議論したくなるが、もともと学問的な根拠がないのだから議論しても意味がない)。

5. つまり、1年100ミリ以下はわからないのだから、「エイヤッ!」と直線を引いただけ。人間にはわからないことがある。科学にも医学にもわからないことが多いことを認める。

6. このような場合、国際的にもやり方が決まっていて、それが「予防原則」であり、「取り返しのつかない損失」が予想される時には安全側をとることになっている。

7. 「風邪を引く」のは「取り返しがつく」と判断され、「ガンになる」は「取り返しがつかない」と分類される。近い将来にガンも「取り返しがつく」ことになると思うが、今のところ、「取り返しがつかない」に分類されている。

8. そこで、1年1ミリについては、(推定で)3人の医師が「危ない」と言い、7人の医師が「安全」というような状態だ。つまり1年1ミリ以上でも大丈夫だという医師の方が多いが、危険だという医師(主にヨーロッパ)がおられるので、慎重を期して1年1ミリに決めている。信念として被曝は危険としている医者もいるし、安全としている医師もいる。また学問的によく考えて安全としている医師もいる。

9. 国際的には1年5ミリ程度まで大丈夫ではないかという医師が多い。10ミリを超えると危険な可能性があるという医師が増えてくる。

10. これらから国際的にあるいは日本の法律で、予防原則の思想に基づき、1年1ミリと決まっている(社会的合意であって、医学的な合意ではない。それは医学者も知っているが、医学的に合意できないのだから仕方が無い)。

【具体的な方法】

1. 学者や医師は大いに議論して貰いたい。ただ、一般の人に自分の研究結果を伝えるときには「研究中であり、現在の社会的な合意とは違う」と言って欲しい。

2. 学者や研究者は、学問が間違いを含むことを常に意識し、自分の間違いの可能性について他人に損害を与えないように注意をする必要がある。

3. 子供の健康に責任を持っていない人は、あまり論評しない方がよい。特に社会全体に興味があり、個別の子供のことには関心の無い人はコメントを控えた方がよい。子供が病気になっても責任を持てないから。

4. 子供は放射線に対する感度が約3倍、被曝チャンス(地面に近く、運動などもするし、給食で強制的に汚染食材を食べさせられたりするから)も約3倍で、合計10倍だから、子供の1ミリは大人の10ミリに相当する。

5. 子供とともにいて、「今日、ここにいて良いのか?」、「この食材を食べさせたら良いのか?」と具体的に考えるお母さんの気持ちになって決めなければならない。

6. お母さんは「50%、ガンになる可能性がある」としたらゼッタイに避ける。「10%(10分の1)、ガンになる可能性がある」でも普通は避ける。お母さんが100分の1でも危険を回避してくれているので、日本の子供がすくすく育っていることを多くの人が理解しなければならない。

7. お母さんは慎重派であり、だからこそ子供が元気に育っている。
おそらく1年5ミリ以上を浴びても90%以上は安全と思うが、それではお母さんは子供を被曝から守るだろう。

8. 胎児、若い女性なども子供と同じように考えた方が無難である。おそらく子供より3倍ぐらいは安全である。

9. 若い男性もまだ感度が高く、一時不妊の可能性もあるので、女性の2倍ぐらいは安全という感じである。

10. 年取った男性はかなり安全である。ただ、子供や女性のことを親身で考え、「今日、自分の孫とここにいて良いのか? 確率的には10%の危険性という時に孫はどうするか?」と具体的に考えること。

よくおわかりになったと思います。つまり「被曝は大丈夫」と言っているお医者さんがおられても、子供を守るお母さんは安心できないということと、被曝と健康障害の関係は「誰でもガンになる」というのではなく、可能性が高いということから注意が必要なのです。

(武田邦彦(中部大学)教授 HPより引用)

2011年9月1日木曜日

今日は防災の日

非常持ち出し品リストの主な物

【1次持ち出し品】

(最初1日分をなんとかしのぐ程度)

〈1〉基本品目(大人2人分)
ペットボトル飲料水(500ミリ・リットル×6本)、懐中電灯(2個)、ライター(2個)、携帯ラジオ(1台)、軍手(2対)、ロープ(1本)、ばんそうこう(10枚~)、レジャーシート(1枚)、ポリ袋(10枚)、現金(10円玉×50枚)、粘着テープ(1個)など

〈2〉必需品・貴重品
車や家の鍵、携帯電話、預金通帳、健康保険証、運転免許証、印鑑など

〈3〉女性用品
生理用品、鏡、化粧品など

〈4〉高齢者用品
高齢者手帳、おむつ、着替え、持病薬、老眼鏡など

〈5〉赤ちゃん用品
粉ミルク、哺乳瓶、離乳食、ガーゼなど

〈2〉~〈5〉は事情に応じて検討。

【2次持ち出し品】
(3日分程度を想定)
 飲料水、アルファ米、インスタントラーメン、缶詰、ビスケット、衣類(下着、靴下)、タオル、毛布、雨具、電池、卓上コンロ、ガスボンベ、固形燃料、ラップ、紙皿、スプーン、フォーク、歯ブラシ、せっけん、使い捨てカイロ、安全ピンなど

 (人と防災未来センターの資料から)

新型の手足口病が大流行

今年の夏は新型の手足口病(*1)が大流行したそうだ。

例年は主としてコクサッキーウイルスA16(CA16)やエンテロウイルス71(EV71)が手足口病の原因ウイルスとなっていたが、今年はコクサッキーウイルスA6(CA6)が過半数を占めているということ。

そのため、「高熱が出たり、大きな発疹が現れるなどの症状が報告されている」(国立感染症研究所感染症情報センター主任研究官の安井良則氏)。
症状的には、高熱が出ることはほとんどなく、四肢末端に発疹が現れるのが通例であるが、今年は発症初期に39℃近い高熱が生じることが多いとのこと。
また、例年よりも大きな発疹が広範囲に現れたり、さらには、発症してから1~2カ月後に爪甲が脱落するケースも報告されている。

爪については、爪が剥がれても自然と生え替わるので治療は特に必要ないという。

発症数は多いが、重症例の報告はこれまでのところ少ない。
ただし、まれに髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症や心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺などを呈することがある。
高熱が続き、嘔吐や頭痛がみられる場合は重症化する可能性があるので経過観察を慎重にすべきとのこと。

手足口病の一般的症状(ウィキペディアより)

初期症状:
発熱と咽頭痛がある。

1~2日後:
手掌や足底、膝裏、足の付け根(臀部)などに痛みを伴う水疱性丘疹が生じ、口内にも水疱が出現する。これが7 - 10日間続く。ただし、常に全ての徴候が出現するとは限らない。

多くの場合、1週間から10日程度で自然に治癒するが、まれに急性髄膜炎が合併し急性脳炎を生じる。
エンテロウイルス71の感染症例では頭痛、嘔吐などの中枢神経系合併症の発生率が他のウイルスを原因とする場合より高い。
また、コクサッキーウイルスA16感染症例では心筋炎合併の報告がある。

治療(ウィキペディアより)
手足口病のための特別な治療法はない。
ただれた部位の熱や痛みといった個々の症状は、対症療法によって緩和する。
ただし、中枢神経症状が発生した場合は入院加療が必要である
通常、感染症が治るまで自宅で安静にすることが病気に苦しむ子供にとって最も大切なことである。熱冷ましは高熱を下げるのに役立ち、水やぬるま湯による入浴もまた、乳幼児の熱を下げるのに役立つ。

*1)
手足口病(てあしくちびょう、英:Hand,foot,and mouth disease、略称:HFMD) コクサッキーウイルスの一種が原因となっておこるウイルス性疾患である。
病名は手のひら、足の裏、口内に水疱が発生することに由来する。
乳児や幼児によくみられる疾患であるが、成人も感染する。
乳児でまれに死亡することがある。 夏季を中心に流行し、汗疹と間違えられやすい。