2011年4月26日火曜日

液状化を防ぐ工法

浦安市は今回の震災で液状化がおこり、ライフラインが被害を受けた。
浦安市の現場では、電柱が沈んだり、埋め立て地の歩道で4メールのマンホールが地上1メートルに突き出たりで、下水管が破損した。
その為、水道からは水がでなくなり、トイレも流せなくなり、電気は使えない状態が1ヶ月も続いた。
地盤が埋め立て地であり、軟弱だったのが理由である。
当然、その上に立っている戸建て住宅は、家が傾いたりしているものが相当数にのぼる。
しかし、高層住宅や、ディズニーランドではこのようなひどい状況にはなっていない。
しっかりと地盤を固めたのが理由とされている。
この地盤を固める工法は、サンドコンパクション工法と呼ばれる。よくビルの建築現場でみかけることもある。
おおきな穴の空いたケーシングと呼ばれるパイプを地中に打ち込み、抜きながら先端に採石をいれ打ち固める。それを繰り返し、採石の大きな柱を構築し地盤を支えていく。
水分は、この採石を通して地中に流れるので土壌粒子が大きく、保有水を多く含んだ軟弱基盤(第三種地盤と呼ばれる:建築基準法に関する告示)には最適とされる。
本来は、住宅地でもこのような工法で地盤を固めておく必要があったということだ。
埋め立て地での住宅造成は、このような工法などを採用しながら実施していくべきだがそれではかなりの建築コストがかかるから戸建ての購入者には無理だろう。
埋め立て地は、県や市が中心となって行ったのだろうからその責任は大きいと思う。