2013年5月29日水曜日

都市の作り方

たとえば東京スカイツリー、あるいは渋谷ヒカリエなど。都市の町つくりは、企業が自分の利益のためだけを考えているので点でしかない。
つまり、ある場所のみが栄える方法だ。
郊外のアウトレットモールはできるがそこだけが点として儲かる。
大型のショッピングセンタが開発されるがそこだけが点として儲かるが周辺地域は疲弊し、なくなっていく。
何故、点ではなく面として都市開発を、あるいは街づくりができないのだろうか。
デベロッパーや行政のあまりにも貧弱な発想に落胆する。

たとえば、十日町の千年の湯。ここは厨房がない。
ここの発想は、温泉には集客力がある、人が集まる、それでその集客力を地域の活性化につなげたいとの発想で厨房がないそうだ。
しかし、温泉に食堂がある。
注文が入ると、周辺の蕎麦屋やなどに注文し出前をしてもらう。顧客には出前しているとは見えない。
この発想は、温泉だけが儲かるのではなく、その周辺地域も潤うということだ。
周辺が潤えば、町が活性化し、温泉のまわりも寂しい雰囲気を醸し出すことなく、逆に賑やかになってくる。それでまた、温泉に人が集まるという好循環が生まれる。

たとえば、地方の温泉旅館。
有名な旅館は温泉ばかりでなく、遊戯施設、食事などすべてをその旅館でまかなうという点の発想で作られ、運営されている。
有名旅館の周りは、したがって、ひどく寂しいものになる。
そんな旅館、地域は、長続きせず、そのうちに共倒れになる。
点から面への発想転換を図らなければならない。
旅館は、温泉に注力し、食事は周辺のお店を活性化させる。
遊戯施設も同様。町全体がそのようになれば町全体が賑やかになり、温泉もまた活性化する。
まさに、Win-Winだ。

たとえば、スカイツリー。スカイツリーに入っているお店は賑やかだが、周辺の町は潤ってないということ。点の発想で、開発したからそうなる。
また、周辺の町も同様に点としての発想だから活性化しない。
オープンテラスの店を増やす。散歩用のマップを整備する。歩行者天国の実施などを実施する。
ようやくスカイツリーとのコラボもやるそうだが、むしろ浅草寺からの散歩道とか面としてとらえる発想で整備しないと、点が栄え、その周辺は滅びる情けない状況になる。

たとえば小布施の町。たとえば川越の町、
面としてとらえて、整備しないと町全体が滅びる。やがて点も滅びていく。

点から面へ、そして秩序だった、あるいは周辺と調和した街づくりが望まれる。