頂上付近のそこかしこから噴煙がたちのぼっているからといって、決してやけくそ岳ではない。
上高地の田代橋付近の登山口から登り、焼岳小屋、頂上展望台を経由して焼岳頂上、その後、中ノ湯目指し下山。
結構楽とは言えないコース。
登りのコースには途中、ほぼ90度15メートルほどのハシゴが待っている。
しっかり掴まって登ればいいが、それでも下を見ると怖い。
雨の日は余計に危険が増す。
リーダーが登山用のストックを収納してから登るようにとの事前指示あり。
ハシゴに絡まったり、ストックに気をとられて滑落しやすいというのが理由。
他のパーティーにはストック片手で降りて来る人もいて見てられない。
ハシゴを登る途中にお決まりのVサインのポーズをとりながら登ると後もう少しで焼岳小屋付近に至る。
中ノ湯へ至る下山ルートは紅葉が始まっていた。
山ガールの甲高い声が下山でつかれた膝を癒す。
またもや妄想が沸き起こってきたかと思い始めたら、仲間のどっこいしょという声が聞こえ我に帰った。
疲れが倍増したとおもったのは決して自分だけではないだろう。
活火山の山にカラフルな山ガールは対照的に映える。
今日も元気な声が聞こえているだろうな。