相場英雄の書いた「震える牛
」を読んだ。
久しぶりの一気読みだった。
大型ショッピングセンターがオープンすると周辺の商店街はどうなるのか。
便利だが街はどう変貌し、結果的に住民はどうなるのか。
また、安さの裏には何があるのか。
牛肉を材料にしているがそれだけではないだろうなと推測させるものがある。
米国で問題となった、イギリス人の有名シェフであるJamy Oliverが問題提起したピンクスライムを思い出した。
牛を屠殺し、選り分けた後のくず肉をアンモニア等の添加物を加え、赤身肉として成形し販売する。
そりゃ安いだろうね。
Jamy Oliverが自身のテレビ番組で「どうやって自分たちが食する牛肉が出荷されるのかを突き止める」というコーナでピンクスライムを紹介し衝撃を与えた。
以下は、2012年3月29日付のロイターの記事である(インターネット)
「[シカゴ 28日 ロイター] 米アグリビジネス大手カーギルCARG.ULは28日、通称「ピンクスライム」と呼ばれるアンモニア水で防腐処理された加工肉の生産量を削減すると発表。それによりハンバーガー価格の上昇につながる可能性があるとの見方を示した。
ピンクスライム肉をめぐっては、安全性への懸念が消費者の間で高まっているのを背景に、米ファストフード大手のマクドナルドに続き、今月に入ってからはスーパーマーケット・チェーン第2位のセーフウェイと同3位スーパーバリューも取り扱いを中止している。」
日本では話題にはなっていない。
何故だろうと思いながら、「震える牛」を読むといい。
流通業界には、たぶん、まだ闇の部分があると思う。